2013年12月14日土曜日

Motorola moto gを買った!

さて今回も買ってしまった。今回は完全な衝動買い。
だって安いし昔からファンだったんだもの。
それは・・・




Motorola moto g




である。
Googleに買収されて以後、目立った動きをしてこなかったMotorolaだが、ついに新機種を出したのだ。
その内の一つがmoto gなのだ。



Motorola moto g写真


経緯

自分の一番最初のAndroidスマートフォンは、実はMotorola製のものだったのである。それは今や懐かしの
Motorola Milestone XT720というもの。若干カメラの形状をしており、普通のカメラ代わりに使えるかなと
思って買った。しかしあの当時のAndroidスマートフォンの性能や体感たるや、同時期のiPhone 3GSには遠く及ばず。
あれから早3年弱。久々のMotorola機ということもあっていてもたってもいられず、思わず買ってしまったというわけである。
Expansysにて22,248円であった。

本体・ケース


早速見ていこう。まずはケースと本体から。



説明書を除くと、本体とUSBケーブルのみ、それに合わせて箱もものすごくこじんまりとしている。
無駄がなくて良い梱包内容だ。これは評価したい。ちなみにUSB変換のアダプタはExpansysにて特製のが同梱されていた。

本体を見ていこう。



上部・・・左から、イヤホンジャック、おそらくマイク穴
左側面・・・なし
正面・・・左上から、フロントカメラ、スピーカー、各種センサー、画面
右側面・・・上から、電源ボタン、SIMスロット
下部・・・左から、microUSB端子、マイク穴
背面・・・上から、スピーカー、バックカメラ、フラッシュ

となっている。
背面の裏蓋はNexus5よりも湾曲し、本格的なマット調になっており、手触りや持った感触は手に馴染みやすいと感じた。
それから、最近の端末ではだんだん珍しくなってきた、裏蓋が取り外せるタイプだ。

開けるのは本体下部のUSB端子のあたりから。

USB端子のところに爪を差し込み、思い切り引っぺがす。初めては怖いが、思い切り剥がすように
力を入れないと開きにくいので思い切りやってしまおう。
はがすとこうなる。


見てわかると思うが、バッテリーは取り外し不可だ。
その他の部位はこうだ。

microSIMスロットは上部近い位置にある。


これは単なる想像だが、おそらくこのmoto gの背面部分のパーツにはもともとmicroSDカードスロットの口が
合ったと思われる。その名残らしきものが見つかった。右側面下部に近いあたり。
この部位、あきらかに切り抜けば内部の基盤と何かしらでつながるような気がする。
つまり、moto gのmicroSDカードスロット搭載版ももしかしたら今後発売されるかもとか?


端末比較


次は端末比較をしていく。
まずはXperia Z, moto g, ミクスペリアことXperia Aと。

たいだいミクスペリア・Xperia Aと同サイズかほんの少し小さい。つまり、最近の端末ではかなりしっくり持てる
ちょうどいいサイズ。

次にHTC One mini, moto g, Padfone2。

なんと、この3機種の中では一番小さい。薄さでは残念ながらHTC One miniがトップクラスで、moto gが最下位だ。

次はFirefoxOS端末のPeak, moto g, Nexus5だ。

この3機種の中でも一番小さい。しかし厚みでは一位という妙な不名誉。

さて、これをしなければ何のための端末比較かと思われるだろう。そう、Motorola機同士の比較だ。
まずはFlipout, moto g, Milestone2だ。

なぜ2種類あるの?と思われる方もいらっしゃるだろう。もしかしたら最近のAndroid端末しか触ったことがない人は
Flipoutを知らないかもしれないので解説しておくと、このFlipoutは画面とキーボード含む本体部が
回転するのだ。なのでこの写真のように2形状となる。出た当時でもかなり異色の端末だった。
アルバムの最後におまけとしてFlipoutの開閉アニメーションを用意したので知らないという方はぜひ異色さを
味わってみて欲しい。

次はMilestone3, moto g, Droid 4。



起動~各種設定


SIMカードを差し込んで早速起動だ。

起動アニメーションは今までのMotorolaらしからぬポップさ。アニメーションが可愛いやらなんやらで
全然今までとイメージが違う。

起動し終わるとおなじみの初期セットアップ画面が出てくる。

最初の言語選択の欄には、もちろん日本語はない。Motorola機は一貫して昔からこれだ。
初期セットアップが終わるとホーム画面が出てくる。


ホーム画面は全部で5面。


アプリ一覧は全部で2面。

Motorola独自のアプリはAsist, Moto Care, Motorola Migrateの3つだ。
Milestone3~Droid4の頃はもっとプリインアプリがあった気がしたが、Motorolaもすっかり変わったもんだ。

設定画面はこうなっている。


ネットワーク周り。

一つ、言っておくと、moto gはLTEには対応していない。そう、3Gまでしか対応していないのだ。
さすが低価格帯といったところか。しかしLTE搭載でも安い機種は出来たと思うけど・・・
それと、NFCがないことも気をつけたい。

ストレージ。

カタログ上は8GBだが、実際は5.5GB。そのうち約4.9GBが自由に使える。
少ないのでSDカードで・・・と思いたいが、残念ながらmoto gはmicroSDカードも使えない。
完全に物理的に制約があるので残った4.85GBでなんとかやりくりするしか無い。

バッテリー。

簡易的ながら省電力機能もついている。

その他、Motorola privacyなるものも。


バージョン等の端末情報。

OSはAndroid 4.3だ。確か4.4へのアップグレードも近々予定されていたはず。
このあたりはGoogle傘下になったので対応は素早くなると期待したい。

さてここまではずっと英語(ロケールはUnited Kingdom)にしたまま確認してきた。
おなじみのMorelocale2で日本語化したい。

しかし週アスPlusの記事で見かけた方はいらっしゃるかもしれないが、残念ながらこのmoto g、
Morelocale2ではロケールの設定を変更できない、特殊仕様になっているのだ。
試してみたところ、やはりこうなった。


root化はまだしないのでもう片方の手順を見てみる。


週アスPlusに載っていた手順通りに進めてみる。
ただ、自分の場合は以前Win7が盛大にぶっ壊れたので、初期化&Win8.1化した。その際にAndroidの
ROMや関連ソフトが失われており、まずはAndroid SDKにインストールからすることになった。

そうして手順通りやると・・・
adb shellで端末が見つからない!
ちゃんとPCに接続してmoto gはこのように認識された。

USBデバッギングも有効にした。
しかしadbからは認識されていない。

デバイスマネージャーを見てみるとどうやらMotorola ADB Deviceというのがまだ認識されていないらしい。
ということでMotorolaのサイトからUSBドライバーをダウンロード。
インストール後、端末側でも改めてUSBデバッギングを有効にし、接続してから次のようなダイアログが
端末上出るのでOKボタンを押して進める。


無事に繋がった!

その後は紹介されていたコマンドをコマンドプロンプトから入力する。

この画像の一番下の行が入力したコマンドだ。
ちなみにunauthorizedと出ているが、自分は最初の頃からUSBデバッギングを有効にしたまま、つないだ結果こうなった。
そこでPCとつないだまま一旦USBデバッギングを解除し、もう一度有効にする。
そうすると上のスクリーンショットであるようなAllow USB Debuggingの確認メッセージが出てきた。
そこでOKボタンをタッチし、PC側でadb devicesを実行したところ、正しく認証されるようになった。
もしつながらないとなった場合は、一旦USBデバッギングを解除してもいちど接続する、という作業が有効そうだ。

これを行うことで、Morelocale2にCHANGE_CONFIGURATIONつまり設定変更の権限を与えている。
でもMorelocale2自体は2012/12あたりから更新されていない模様。その間もMorelocale2が必要になる局面があったはずなのに
なぜmoto gでは元々持っていた権限通りに機能できなかったのだろう?
もしかするとOS4.3以降はなにか変わったのだろうか?
その辺り、アプリ開発者の方で詳しい人がいたら聞いてみたい。

それからmoto g上でもう一度Morelocale2を実行する。


無事に日本語化成功。端末を初期化したり、Morelocale2を削除した場合はもしかするともう一度この手順が
必要になるかもしれないので、念のため覚えておこう。

moto gを日本語化する場合は一度もMotorola機を使ったことがない人は自分のPCに一度もUSBドライバを入れていないはず。
週アスPlusの手順では足りないので、必ずMotorolaのサイトからUSBドライバを手に入れてから進めよう。
あそこに載ってる手順通りにしたけどできない!と週アスの方に言ってもそれはホラ、我々はアレなものを
扱ってる以上は自分で調べようね、ということになるので、moto gが欲しい方はその辺り、がんばろう。


通信


モバイル通信につないで速度判定をしていく。APNはNexus5などのようにSIMを挿したらデフォルトで出てくれるような
親切仕様ではないので、入力していくことになる。



ドコモ Xi : タイプXi にねん


3Gなので、この速度。最近はLTEの高速に慣れつつあったので厳しいか?

OCN モバイルエントリー


続いてOCN。

おぉ?ドコモ本家より速いぞ!?これは嬉しい誤算。

b-mobile スマートSIM / Turbo Charge


最後はb-mobile スマートSIMだ。まずは通常の速度から。


Turbo Charge!!



本家には及ばないとはいえ、かなり近い速度だ。LTEではないのでキャリア本家とMVNOの差が縮まっているのは
嬉しいやら虚しいやら微妙なところ。


ベンチマーク


続いてベンチマーク。例によって例のごとく、あくまで参考値ということで。

MikuMikuBench




Quadrant




VELLAMO




HTML5=1948, Metal=517と出た。最近の端末では
  • Xperia Z Ultra = HTML5=2987, Metal=1165
  • ミクスペリア = HTML5=2305, Metal=625
  • HTC One mini = HTML5=2207, Metal=607
  • Nexus5 = HTML5=1481, Metal=1098
と出ている。Nexus5に近いか、スペックが高い局面もありうるといった感じか。


アプリ


アプリは独自のプリインアプリはほとんどないので、Motorola製アプリはさわりだけ紹介したい。

カメラ


カメラはNexus機と同じくGoogle純正と思いきや、若干違い、Motorola風?になっている。



端末の左端から画面をスワイプすると、リング型のメニューが出てくる。

出たあとはメニューの部分を撫でると、リングが回転し、隠れているメニューが出てくる。
割りと扱いやすくてGoodだ。

右(のナビゲーションバーあたりから)からスワイプした場合はギャラリーに切り替わる。

これは自分はあまり好かない。一般的にあるように、画面の端に最後に撮った写真のプレビューが
残っていて、それをタッチすると切り替わるような、わかりやすい仕組みのほうがよかったと思う。

そして撮影し、ギャラリーで見た情報はこの通り。被写体はいつもどおり、ねんどろいどのミクさんたち。

実際の写真はこのとおり。


Asist


Motorola製のアプリ。その時々に応じて自動的に設定を調整してくれるアプリのようだ。

実際に進めるとこうなる。

なるほど、TaskerやTrigger等といった、機能の自動実行を管理するアプリのようだ。
もちろんそれらの専用アプリを使えばいいのだが、最低限よく使うであろう設定が込められているので、
このアプリを使うのもいいかもしれない。ただ、日本語化はされていない。

Moto Care




単なるヘルプである。キーワードを入力するとヘルプが出てくる。どうやらMotorolaにチャットや
電話で問い合わせることもできるようだが、もちろん利用する気は無い。

Motorola Migrate




今まで使っていた端末から設定を移行するためのデータ移行ツールのようだ。
普段Androidを使う人はGoogle標準のバックアップサービスはもちろん、何かしらの
バックアップアプリやサービス等は使っていると思われるので、あえてMotorolaなどメーカー製のアプリに頼ることもないだろう。

その他


かつてのMotorola機では非常に大きな問題?となっていた、バッテリーの10%きざみの問題は解決されていた。
つまり、ちゃんと1%刻みでバッテリー残量がわかるようになっている。これは嬉しいところ。


終わりに


以上、moto gを見てきた。端末と液晶の大きさはかなり理想的なサイズではあるのだが、
スペックや価格を見るに、アメリカ・日本・韓国などのスマートフォンのバリバリ先進国向けではなく、
その他の地域、これから普及が見込めそうな国々向けの端末なのだろう。だからハイスペックではない。
(もちろん対象の地域の人々から見ればハイスペックに映るかもしれないが)
先進国では、自分みたいなMotorolaのファン、ガジェット好きな人々が買うのみで終始するのだろうと想像する。

LTEがだいぶ普及してきた日本やアメリカなどからすれば、いまさらLTEが使えない端末が出てきても
扱いに困ってしまうかもしれない。ましてやSDカードも使えない、内蔵ストレージは約4.9GBと少ない。

ただ、自分らみたいなガジェット好きからすればそうなのだろうが、一般の人から見ると、
これでも十分なスペックだろう。上手く宣伝して売りだせばそれなりに売れるかもしれない。
キャリアの異常な優遇によるiPhone天下な日本ではもう厳しいかもしれないが。
それから、標準では用意された言語・ロケール以外は変更できない(Morelocale2が通用しない)仕様というのも
大きなネックのうちの一つであろう。

自分としては今後の期待として、moto gや少し前に出たmoto xといった機種を皮切りに、Motorolaが
本格的にAndroid端末リリースに復活して、キーボード付きのMilestoneや、回転ギミックが便利で楽しいFlipoutなども
復活してより洗練された形で世に出てくれると嬉しいと思う限り。

このmoto g、決してスペックは昨今のハイスペックと比べるとズバ抜けて良いものではなく、むしろミドルスペック帯だ。
極端に悪いわけでもないので、ガンガン使うわけではないけど、最低限ストレスなくスマートフォンを使いたいと
思う一般の方にオススメしたい。ただ、普通の人は絶対しないであろう、日本語化という壁があまりにも大きい壁だ。
せめて最初から日本語が選べる仕様であれば、SIMフリーとして日本でも堂々と発売されれば
なんとかなったかもしれない。

そう思うと、微妙に扱いが難しい。けれどもMotorolaファンとしては手に入れておきたい復活後の貴重な一台だ。
派手ではないがかつてのMotorolaらしい、堅実な作りは健在な1台だと思った。

2 件のコメント:

  1. スクリーンショット音を消したいので、root化手順を是非アップして下さい。宜しくお願いします。

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    1. 申し訳ございません。まだroot化していません。近くする予定ですのでその時手順をアップします。
      ちなみにスクリーンショットの音は通常の状態でも音量0で消せると思います。

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